1989年1月23日、事件は発覚した。 上野はこの事件を鼻口部閉塞による窒息判断したのだ。

二日前から連絡が取れない娘を心配して、自宅を訪れると・・・・

そこには浴槽の中で変わり果てた姿で発見されたのだ。

現場の部屋には鍵がかかっており完全な密室だった。

当時、東京都監察医務院の元に警察が訪ねた。
死因がわからない・・

娘と連絡が取れない

被害者の川村美里さんは大手企業に務めるごく普通のOLだった。

金曜日までは普通に会社に出勤していた。

そして、週末は誰にも会った形跡がなかった。

さらに、不審な点は入浴中に亡くなっているにもかかわらず、溺死や心臓疾患、脳死などの症状が見つからなかったのだ。

上野は窒息死と判断。

上野は検死をみて病死ではないと判断

上野は検死結果をみて、気管支喘息などによる窒息を否定した。

気管支喘息による窒息の場合は空気を外に排出できなくなるために肺がパンパンに膨張するという。

検死の結果にはその証拠がまったく無かったのだ。

しかも、身体に一切痕跡を残さずに窒息する方法があった。

鼻口部閉塞・・ 口と鼻を同時に塞ぐことで窒息するというのだ。

現場は密室で鼻口部閉塞は相当な力がある男でないと実行は不可能

なんと、これまでの上野医師の見立てをもとに、会社の上司が浮上した。

この上司は大柄で被害者の元交際相手でもあった。

さらに、交際中に作った合鍵も所持していたが、捜査は大きな壁にぶつかる。

元交際相手の上司には完璧なアリバイがあった

上野の証言によって、容疑者が浮上するものの捜査は大きな壁にぶつかる。

被害者の会社の上司で、元交際相手の男性には完璧なアリバイがあったのだ。

彼には完全なアリバイがあったのだ。

通常、死後硬直や腐敗などが進行する。
しかし、死後硬直も腐敗も見当たらない。

犯行が推定される時間に上司の男は友人と酒を飲んでいたのだ。さらに朝からゴルフに行くなど、アリバイは完璧だった。

そこで上野が衝撃の推測を展開する。

まだ、大切な事がなにか見逃されている・・・・

上野は。風呂場でもう一度現場検証を行ったのだ。

現場と写真を見比べながら上野は検証作業に没頭した。

するとある事実がわかってきたのだ。

現場の状況から入浴中の犯行と思われていたが・・

犯行現場は実はリビング。さらに、事件当日が日曜日ではないという可能性を指摘したのだ。

寒い冬の日に浴室の水風呂にいれて死亡推定時刻を意図的に偽装したのではないかと見立てたのだ。

復縁を迫った元上司は、合鍵を使って自宅に侵入。座布団で犯行に及んだのだ。

その後、入浴中の突然死を装ったが水風呂だった為に捜査が難航してしまったのだ。

結果的に、素人の行き当たりばったりの行動が捜査を難しくしてしまったのだった。

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